COMPANY社長メッセージ

教育にかける思い

株式会社イテレイティブ 代表の平瀬です。

私がIT教育に一生を捧げようと思ったのは、自分がプログラミング知識を得るのとプロジェクトを運営に苦労した長年の経験から来ています。

体系的な教育システムがなかった

私は、最初に入社した会社が1年半で潰れた為、新卒扱いでIT業界に飛び込みました。

中途採用で入社したため、新入社員研修をうけられず、当時はインターネットもない、勉強するための書籍もない、という状況でのスタート。

そのため、ひたすら先輩が書いたプログラムを見て、真似をして覚えるという、伝統工芸の職人技のような形でプログラミングを覚えるしかありませんでした。

わからない事があっても、周りの技術者も実は良く解っていないというような状況の中、試行錯誤を繰り返してプログラミングの技術を学んでいきました。

全体把握と標準化の重要性を実感

2000年頃になると、大手就職サイトのWebサイト開発を手がける事になり、その当時はC言語での開発を行っていました。

私自身、学生時代からインターネットは使っていて、インターネットの技術についても勉強していた為、その当時でも基本は自分だけである程度できる状態でした。

しかし、大規模サイトの場合には、複数のプログラムが数多く組み合わさっている事もあり、プログラムの件数が増えてくると、全体像が見えてこなくなってしまいます。

特に、就職サイトは毎年Webサイトを作り直す必要があるため、全体のプログラムの把握をしていないと大変です。

そこで、全体を理解してプログラムの標準化を進めて、新しく入ってくるメンバーにそれを伝える事が重要になってきました。

教育の重要性に気付く

そうした中、新たに立ち上げるクーポンサイトのリーダーとして、業務に携わる事に。

しかし、納期が短かい上に、上流工程、特に要件定義の経験がなかったことから、大変な苦労をしました。

結局、業務をうまく回せなくなって、体調も崩し、リーダーを降りて仕事も休職する事態に。

仕事を休職して、考える時間ができると人間「なぜこういった事態になったのか?」という事を考えます。

その時に、「これは能力の問題なのか?」と最初は捉えていましたが、最終的には「メンバーをコラボレーションする事が重要だ」という事に気が付きました。

業務を進める上で、重要な仕事に携わっていない人ほど、自分がどんな作業をしているのかが見えない事から、その業務に対する恐怖心が高まる傾向にあります。

それを解消させるためには、プログラミングにおいては、自分が何を作るのかを明確にして、実際に経験をさせる事が重要ではあるのですが、開発現場でそれを実践する事は実際問題としてはできない話です。

そこで、事前にそれを経験させるための「教育」が重要になるという考えに至りました。

「できる人」と「できない人」の差を埋めたい

実は、プログラミングが「できる人」と「できない人」は、開発現場においてどちらも不幸な状態になっているケースが多々有ります。

普通に考えると「できない人」だけが不幸になりそうなものですが、「できる人」は仕事ができるので多くの仕事や、その人以外が理解できない仕事を割り当てられるケースが多く、逆の意味で孤立してしまうのです。

一方、「できない人」は、「できる人」に対して「あんなバリバリ働く人に巻き込まれたくない」と恐怖してしまう。

しかし、「できない人」に対しても実は経験をさせ、その人自身を「できる人」に変える事で、案件に対する恐怖を和らげられるはずです。

ただし、そのためには経験の差を埋める、シミュレーションが重要だという事に気がつきました。

講義のやり形で知識の定着率が大きく変わる

そこで、IT教育会社に転職をして、教育事業に携わる事に。

しかし、そこで行っている教育方法は座学中心で実践的ではなく、抽象的な内容ばかりで「わかるやつだけわかる」という、カリキュラムをこなす事がメイン。

教材もどこからから買ってきたもので、PowerPointで教材ができているのを順番に画面に表示してこなしていく。

こういった日本の学校教育と同じ「覚える」事が中心となっていて、「学習」になっていない教育カリキュラムだと、生徒の方も理解するのに疲れてしまいます。

そこで、私自身が取り組んだのが、具象的な講義のテキストにないものをアドリブでやってから、抽象的なテキストの説明をする、という独自のスタイル。

そうすると、受講生や企業から高い評価を受けるようになったのです。

独自の教育メソッドの確立

その教育会社を退職後、テキストも全てオリジナルで作って研修を行うというスタイルに変更。

さらに、「PAD」という独自の教育メソッドを確立しました。

PAD」というのは、Paticular Case(具象的な事例)、Abstract Concept(抽象的な概念)、Drill(演習)の3つのプロセスから成り立っています。

これは、まず講師と一緒に例題を解く、次にその例題がどういったものだったのかの説明し、その後自分で演習を行う事を行う、という工程を経る事により、理解度と知識の定着率が飛躍的に上がるというものです。

この「PAD」を使った教育カリキュラムにより、我々の研修では落ちこぼれが一人も出なくなりました。

また、ITは順番に学んでいく事である程度の知識を付けられますが、途中で必ず他の知識を並列で勉強しないといけない事が出てきます。

その場合であっても、まずは一つを理解させて、他のものはルールとして理解をさせ、順番に他のものを理解させるという、常に一つずつ理解をさせるカリキュラムを組んでいます。

全体像を理解させる事も必要で、例えばネットワークの勉強としては、サーバを構築したりすることによりまず実践をさせて理解をさせ、その後にプロトコルなどの抽象的な概念を理解させ、最後に演習に入る事で広い範囲のものでも理解が早くできます。

演習についても、一から問題をやらせて穴埋め問題をしないというもの、真の理解のためには必要なプロセスです。

研修時間内に終わらせる、という事は重要ではなく、なんども同じようなコードを書き、繰り返し実行する事で初めて知識として定着するのです。

「できる人」を養成する

既存のIT教育の会社は、研修時間内にどうしても終わらせるために「できたことにする」事に重点を置いていますが、イテレイティブの場合は「出来ていないことを自覚させて、それを理解させる」事に重点を置いています。

これは、カリキュラムを終わらせる事が重要ではなく、イテレイティブでは研修を受けている各人毎にどういった課題があって、どこをどう伸ばせばいいのかという事を重視している為です。

そのためには、研修を受けている各人に対して個別対応が必要となるのです。

我々の研修は、このように「できる人」を養成するための教育メソッドにより、研修を受けた方を確実に成長させる事ができ、多くのお客様から高いご評価を頂いて参りました。

今後は、独自の高い教育効果を持った教育メソッドと、それに組み合わせて使うオンラインツールの提供を通じ、リアルでの研修だけでなく、オンライン研修においても、「できる人」を養成する仕組みを提供することで、多くの優秀なIT人材を生み出して行きたいと思っています。

一人でも多くの優秀なIT人材を養成したいとお考えであれば、ぜひ弊社にお声がけをください、

絶対の満足をご提供いたします。