BLOGブログ
パソコンで楽にメモを取るには
見出し
メモを取ることは重要だ
仕事をするうえでメモを取ることはとても重要なことです。話を聞いているときは、覚えていられると自信があっても、その後で記憶が消えてしまったり、他の事を考えている間に、記憶があいまいになったりして、決めたことがわからなくなってしまうからです。
それからもうひとつ。上司や先輩は、部下がメモを取っているかどうかを観察しています。メモを取らない部下は信頼できないと感じます。
このように、メモを取ることは非常に重要なことですが、ITの仕事ではメモを取る手段として、「ノートを使う」のと、「パソコンを使う」の2種類があります。それぞれ一長一短あるのですが、今回はパソコンにメモを残す際に、最も注意しなければならないことと、その対策を示します。
メモを取るってどんなこと?
ちょっと抽象的な話しから入ってしまいますが、「メモを活用する」という行為は、以下のような作業になります。
- メモを取る場所を決める。
- メモを書く。
- 後で見る。
「ノートを使う」場合は、ノートのどのページに、メモを書くかを決めます。通常は今まで書いた後のページに書くことになるでしょう(上記1番)。書く場所を決めたら、そこにメモを書いていきます(上記2番)。メモを後で見る際は、いつ頃のメモかを頼りに探します(上記3番)。基本的に時間順にメモは並んでいるので、あたりをつけられるわけですね。
パソコンを使ったメモの注意点
では、「パソコンを使う」の場合はどうでしょう。まず、テキストエディタを起動します。「1.メモを取る場所を決める」を先にやるのであれば、どのフォルダのなんというファイル名にするかを決める必要があります。実は、これはかなり重い作業です。慣れていても数十秒かかります。よって、この作業を後回しにして、「2.メモを書く」を先にしたくなる衝動に駆られることが多くなります。実は、このように順序を入れ替えると、メモが消える可能性が高まります。なぜなら、忙しくなると「無題」のテキストエディタが大量に残ってしまい。どのメモがいつのものなのか、把握できなくなってファイル名を決めるのが難しくなってしまうからです。そして、悲惨な場合は、誤って保存せずに閉じてしまったり、OSによる自動再起動やシャットダウンによって、強制的に「無題」のテキストは全て消え去ります。私は何度もこの悲惨なことを経験しました。
パソコンを使ったメモを消失させない工夫
今は対策をしているため、メモを消失することが無くなりました。どのようにしたかというと、「1.メモを取る場所を決める」という作業を楽にできるようにしたからです。具体的には、サクラエディタのマクロを使って、ファイル保存のショートカット「Ctrl+S」を押下した際に、【保存日時+テキストファイルの1行目に書いた文言.txt】をファイル名としてデスクトップに保存するようにしています。このマクロを仕掛けるようにしてから、作業の流れは以下のようになりました。
- サクラエディタを起動する。
- とりあえず、急ぎでメモる必要がある場合は、2行目以降に内容を書く。
- ちょっと余裕があるときに、1行目にタイトルを付ける。
- Ctrl+Sを押下する。(これで、デスクトップに「(1行目に書いたタイトル).txtというファイルで保存される)
- 続きのメモを記述する。
- Ctrl+Sを押下する。
文面にすると大して楽になっているように思えないかもしれませんが、劇的に楽になります。とにかく、だまされたと思ってやってみてください。テキストエディタでメモを取ることが全く苦ではなくなります。
サクラエディタにマクロを登録する
それではセットアップの方法を示します。まずはサクラエディタをインストールしてください。次に、以下の内容のマクロファイルを作成します。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 |
var pattern = /[\\\/:\*\?""<>\|\r\n]/g; var EXT = '.txt'; Main(); function Main() { var WshShell = new ActiveXObject("WScript.Shell"); var sLine = GetLineStr(1).replace(pattern, ""); if (sLine == "") return; if (Editor.GetFilename() != ''){ FileSaveAs(Editor.GetFilename(), 4, 1); return; } var sFileName = WshShell.SpecialFolders("Desktop") + '\\' + getNow() + sLine + EXT; FileSaveAs(sFileName, 4, 1); } function getNow(){ var now=new Date(); var y = now.getFullYear(); var m = ("0"+(now.getMonth()+1)).slice(-2); var d =("0"+( now.getDate())).slice(-2); var hour = ("0"+(now.getHours())).slice(-2); var minute = ("0"+(now.getMinutes())).slice(-2); return y+m+d+hour+minute; } |
このマクロは「auto_name.js」などの名前で保存しましょう。(保存先のフォルダは、下記画像の共通設定ダイアログの「マクロ一覧」に示された場所にするとよいでしょう)
次に、サクラエディタにこのマクロを登録します。
[設定]-[共通設定]-[マクロ]タブを選択。ここで下記のように先ほど作ったマクロファイルを0番に追加しましょう。
サクラエディタのショートカットにマクロを設定する
次に、Ctrl+Sを押下した際に、この作成したマクロを呼び出すように設定します。共通設定の中の[キー割り当て]タブを選択します。
そこで、下記のように[種別]に外部マクロを選択し、[auto_name]に対してCtrl+Sを割り当てます。
最後に
この設定をして、サクラエディタを再起動してください。次回から、Ctrl+Sを押下すると【保存日時+テキストファイルの1行目に書いた文言.txt】としてデスクトップに保存されます。
ちなみに、1行目に何も書かれていない場合は、保存しないようにしています。また、既にファイル名が付けられている場合は、その名前で上書きするようになっています。
これを使うようにすると、デスクトップにテキストファイルがどんどん増えていきます。そうしたら、たまにデスクトップのテキストファイルを、適切なフォルダに分類して整理しましょう。その作業が振り返りになって、とても有益だったりします。